
シリーズものにハマると、エライ目に…。(5点)
池波文学の真骨頂は、実は脇役の描き方にあると思うのだ。梅安にしろ、鬼平にしろ。この剣客シリーズでは何いってもお嫁さんの美冬しかり、九の一上がりの秀しかり、極め付けは恋女房のお春さんでしょう。ホントにこの作家は憎たらしいくらい良い女ばかり書く。一方、男衆も中々いい味で、傘屋の徳さんなんて、まいっちゃいますな。こんな調子で脇役の魅力にハマってしまうと、シリーズ小説に大枚はたくことになるのです。かつてはハヤカワ書房に数万円貢いだし、今度は新潮さんか、文春さんか、いずれにしても、一気に読めてしまうので、常時2、3册、鞄に入れておかないと、禁断症状で辛い思いをします。外れがないから、全ての人にお薦めです。江戸言葉が流暢な小学生なんて、イカしてると思うし。 |