
まさに「こころ」の処方箋!(5点)
まさにこの本は、「こころ」に関する処方箋と言える。
人は生きていく上で、様々なこころに関する葛藤やジレンマなどを経験する。この本はそんな問題にぶち当たったときに、「実はこういうもの!」だと、全55項で述べているものである。
この本の凄いのは、各項の副題のタイトル付けがかなり上手いこと、全ての項が4ページという短いページ数に纏められていること、主張がはっきりしていることにある。また、この本はどこからでも読めるように工夫されているので、困ったときにすぐ使うことが出来る。更には、内容が目からウロコとも言えるものが多いので、きっとこの本を読んだら今までの考え方が大きく変わると思う。
河合さんが本を多くの人に広めるための法則を知っていたかは不明だが、この本はその法則に合った良著といえる。
私はこの本を、河合さんが2007年7月に亡くなったことを受けて買ったものであるが、これは数多くある河合さんの著作の中でも、最高傑作といえるので、河合さんの本を買うなら、まずこの本をお奨めしたい。
ユング心理学(4点)
臨床心理学の考え方を日本に紹介した方です。数学を専攻して高校教師になったのですが、人との心の問題に直面し、大学院で心理学を選考されたそうです。
深層心理学の領域で夢判断,瑞西のユングを研究し、今、森田療法となっている箱庭療法を考えられたそうです。
明確でなかった診療カウンセラーとしての臨床心理士を導入されました。
人間の内面の襞を、平明な文章で啓蒙される事に力を注がれていました。
本書は、上前淳一郎さんの読む薬と同じく、こころの処方箋です。
難しいことを、一旦解して、簡単に読ませてくれています。
2007年7月19日、脳梗塞のため鬼籍に入られました。享年79歳。合掌。
人間関係に疲れたときに(5点)
職場、学校、親子、夫婦、恋人・・・。
人生において上手に人間関係を築いていくのは、本当に難しい。
この本は、そういった人間関係の悩みにちょっとしたヒントを与えてくれる。
河合氏には思いこみや固定観念がなく、「本当はこうかもしれない」
「こうも考えられないか」と様々な角度で物事をじっくりと観察する。
その深い洞察を、わかりやすい言葉で、柔らかく、時には厳しく語りかける。
一度に全部読んでも、寝る前やちょっとした空き時間などに少しずつ読んでも良い、
素晴らしい処方箋だと思います。 |