一瞬の風になれ 第三部 -ドン- の紹介ページ
2009/01/08 更新 DVD|CD|ゲーム|洋書
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一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
著者:
佐藤 多佳子
発売日:0000-00-00
出版社:講談社
定価:\1,575(税込み)
販売価格:
\1,575
(税込み)
人気度:
ジャンル:単行本
ISBNコード:4774307254
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勝つべくして勝つ
(5点)
スポーツには、確かに様々なドラマが起きる。だが、不測の事態に万全の警戒をしながら、終わって勝者を分析すると、勝つべくして勝ったという感を抱くことも多い。正しい目標と冷静な分析、計画的な指導と練習。これらの集積が、正しい結果をたたき出すのである。フライングをしかけた赤津は、したがって負けるべくして負けたのである。
前年リレメンの先輩の3人が来たシーンがうまい。そりゃ来るよなあ。だけど、彼らの姿を見るまで、すっかり忘れていた。走路に向かう前、神谷や一ノ瀬には「先輩ガンバです」の声がたくさんかけられたことだろう。そんな、描かれていない場面まで目に見えた。
熱く応援しながら読んでいることに気づいた
(5点)
レース場面の畳み掛けるようなスピーディな文体に、いつしか心の鼓動がシンクロしていてページをめくる指がじっとり汗にまみれる。400mリレーの迫力は圧巻でこめかみのあたりが急に冷えてきたと思うと両腕に鳥肌が立ったときもあった。文章を読み進めていくうちに、応援している陸上部の面々も鳥肌が立っていたことを知って「やっぱりそうか。すごかったものね」と深く納得。共感を飛び越えて登場人物たちと何かを共有しているような気分になったのは本書が初めてではないだろうか。陸上競技ってこんなに奥が深くて面白いものだったのだ。これからオリンピックなぞのテレビ中継を見るときの視線が変わってくるような気がする。没頭して読んでいる間だけ、自分も数十年前に経験した10代のあの頃に戻っていた。それはこそばゆくて切ないけれど、とても愉快で眩しかった。グラウンドの上の青い空のように。
読者は風になる
(4点)
一日で三冊読んでしまった!
公立高校の陸上部の短距離の世界を描いた小説。陸上の素人(ですよね!?)が書いたとは思えないリアリティ豊かなアスリートたちの群像。競技場に読者を立たせ、走らせてくれる小説。
この時間はこたえられない。100mを疾走するスピードにのせてくれる。これを読んで「風になる」のは我々読者かもしれない。その筆運び、お見事。
恋、友情、行き違い、兄弟との確執、先輩・後輩、先生との関係、家族…青春小説の要素はきちんと盛り込まれている。人物像もキチンと描き込まれ、もたもたしているところがない。隙のない展開に引き込んでくれるエンタテイメント。
ただし、ちょっとした難点もある。
現実のことばのやりとりや人間関係はもっと曖昧で多義的で、展開も単純ではないはず。だがそこはこの小説の目的からは外れるので、すっきりと一本の道を走り抜けるストーリーにしてある。そこが不自然といえば不自然。
いや、まとめはさわやかに。
傷つき、迷い、落ち込んで、夢を見たくなった人にはピッタリ! 爽快な青春小説。三冊通して読んで下さい。
一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
一瞬の風になれ 第二部
サマータイム
風が強く吹いている
RUN!RUN!RUN!
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