
憤りを越して日本企業に絶望する(4点)
起こるべくして起こった大惨事、日航ジャンボ機墜落事故520人の死亡。
事故のあまりの悲惨さ。
にもかかわらずそれに対してあまりに対応の悪い、企業・政府・官僚・・・。
遺族に徹底して取材をしているので、その悲惨さがもろに伝わってきて、
にもかかわらずどうしようもない対応しかできない日本国に対して、
そのあまりのギャップとそのリアリティによって、徹底的に打ちのめされてしまうので、
読むに読めないほど、憤りを通り越して、絶望感をつきつけられる書だ。
等身大のビジネスマン(5点)
いわゆるサラリーマンとして不遇を囲うことになった主人公が、航空機事故の被害者の対応に尽くす。筆者が描く数々の主人公、財前、鉄平、壱岐などに比べて、存在感が薄いと感ずるのはなぜが、考えさせられた。経営者、エリートか否かではなく、迷いの度合い、決断力の大小の度合いではなかろうか。この主人公が、迷いながら、流されながら、職務を全うしようとするさまが、等身大のビジネスマンとして、広い支持を集めたのだろう。
さすがプロの作家です(5点)
ちょっと期するところがあり、日航事故関係を数冊以上買い込み読んだ。小説のこの本が一番本質が分かったような。さすがにプロだと思った。文章が上手いということがこんなに違うもんだと感心しました。(他の本もそこそこよかったのですがね)フィックションの名前と本名が交錯する摩訶不思議な世界です。でもこれはホンマの世界なんやろなあ。補償されてもなんんも帰ってきいひん人の心は誰も癒すことができん。 |