
また「指輪」「ホビット」が読みたくなる(5点)
下巻は「指輪物語」でおなじみのキャラクターが勢揃いします。特に映画版「フェローシップ・オブ・ザ・リング」の冒頭にあるエルフと人間の最後の同盟がサウロン軍と戦うシーンも登場するので、映画をごらんになっている方はイメージしやすいでしょう。また、「指輪物語」の中でたびたび登場する歌(詩)ですが、これらの大部分はシルマリルの物語を読むことで、はじめて意味が分かります。上巻に記載されているルシアンとベレンの物語やエレンディルの冒険などは指輪物語の「旅の仲間」でアラゴルンもしくはビルボによって歌われています。シルマリルの物語を読んだら、もう1回指輪物語を読みましょう! あと上巻でも書きましたが、おすすめは「中つ国歴史地図」評論社を広げながら読むことです。ま!Harper Collins社が出版している"The Map of Tolkien's Beleriand"と"The Map of Tolkien's Middle-Earth"があればさらに理解が進みます(この3つをひろげておけば本中の地名は全てどこを指しているかわかります)
資料集……て感じの本です(5点)
半分以上が索引や系図、エルフ語を解く資料などに占められています。上巻で挫折しそうになっても、地図を見ながら、索引を見ながらよめば大丈夫ではないでしょうか? エルフ語の資料は、これを見て「〜の名前にはこんな意味があったのか……」などと思うもよし、極めて自分で駆使するもよし(笑)。 地図は『指輪』の時代にはすでに海中に没してしまっていた地域のものなので、これもまた楽しいです。 この世界を読み解くため、想像するため、そして味わい楽しむためにも、ぜひ手元においておきたい1冊です。
指輪物語ファンにとって、これほど価値のある物はない(5点)
ホビットの冒険、指輪物語、その中つ国の基礎が書かれているのは、この本の他にはないでしょう。その資料的価値は驚くべき物です。 エルフとは一体何者なのか。エルフとドワーフの間にある溝とは何だったのか。指輪を生み出した者、彼は何故生まれたのか。ガンダルフとサルマン、果てはサウロンや魔王モルゴスとの関係まで、指輪物語だけでは説明が足りなかった部分を、この本は見事にカバーしています。 巻末には、エルフ語の固有名詞辞典も付いており、これだけでも資料価値は計り知れない物かもしれません。 トールキン氏が生前に出版できなかった話を、息子のクリストファーさんがまとめ上げた「中つ国辞典」とも呼べるこの本を、上下巻共にぜひ手に取ってみてください。創世神話のごとき格調高い壮大なお話を楽しむ事がでます。 |