
興味深い(5点)
皇族として嫁がれた妃殿下の、淡々と戦争体験や皇室のしきたりを皇族のサイドからの表現でかかれており、非常に興味深かった。妃殿下の妹さんの榊原喜佐子さんが書かれた本とあわせて読むと、子供時代の事も盛り込まれて面白かった。
徳川家の姫から、宮家の妃に。(4点)
徳川慶喜家から高松宮にお嫁入りした喜久子姫の随想録。 徳川慶喜は祖父、母は有栖川宮家の王女だが徳川家に降嫁。 喜久子姫は2歳で宮家にお輿入れが決まり、以降「いずれ天上にあがるひと」として家でも特別の待遇であったことは、妹・喜佐子姫の著書「徳川慶喜家の子ども部屋」でも知れる。18歳で宮家に上がり、直後に1年あまりのヨーロッパ外遊、そこでの諸王国との交際、などまさに宮廷絵巻。 満州国皇帝溥儀、スペイン皇帝アルフォンス13世など、後に乱世に位を失った方の名前も見え、著者が生きてきた乱世をおもう。 もちろん日本も例外でなく、東京大空襲の折りには皇居も燃えたことを私はこの本で初めて知った。 その他にも、庶民には日頃うかがう機会のない宮家の習慣などが垣間見えて面白い。 宮家の妃殿下も運転免許証を持っていること。本の表紙には「高松宮妃喜久子」とあるが、裏書には「宣仁親王妃喜久子」とある。運転免許証の名前はなんと書いてあるのだろう。 高松宮が赤い羽根募金の発案であること。 中宮寺一條尊昭の駆け落ち事件への言及があり、その後高松宮妃が一條尊昭に会う機会があったこと、など。「長髪にパーマをかけた姿より、以前の尼僧姿の方が美しく見えた」とちくりと刺すことも忘れない。 秩父宮妃、三笠宮妃との対談は、意外にも自由な話し振りながら、美しい言葉遣いに感嘆した。
一世代前の皇族の様子が(5点)
なんと言っても、妃殿下ご本人が書いてます。 読み応えがあるのは高松宮日記刊行に至るまでの 著者と宮内庁の駆け引きを阿川弘之に語っている くだりでしょう。一読の価値あり。お勧めです。 また、徳川慶喜の孫としての発言も興味深いところです。 |