
退屈である(1点)
面白くないよ・・・駄作だよ・・・
退屈である(1点)
浦沢大先生・・・面白くないよ・・・
自分の人生を、「誰かのおかげ」と感謝することがあっても、「誰かのせい」だと逆恨みして(5点)
12巻の末尾ではプラハで逮捕されたDr.テンマ。13巻は彼がドイツへと強制送還される場面で幕を開けます。 人は一人で生まれ、一人で死にいく存在です。しかし生きている間には、意識するしないにかかわらず数多くの人々に様々な作用を及ぼしていきます。誰かが生きることによって他の誰かの人生が大きく舵を切る。それこそが社会というものです。 テンマはこれまで連続殺人犯の嫌疑をかけられながら逃亡生活を孤独に続けてきたかに見えます。しかし逮捕された彼を救おうと、これまで彼が関わってきた人々が支援活動に奔走します。こうした人々はまさにテンマによって知らず知らずのうちに人生を大きく変えられてきました。 しかし中に一人だけ負の存在がいます。テンマの元婚約者エヴァ。彼女は自分が落ち武者生活を送るはめになったのはテンマのせいだと考えています。 自分の証言がテンマの行く末のカギを握ると知りながら、エヴァは当初その証言を拒みます。しかし、ある事件によってテンマが再び自分から遠ざかるかに見えた途端、一転してその証言をおこなうと言い出します。みずからの証言が自分とテンマをかろうじて繋ぎとめておけることを、彼女はおそらく歯噛みしながらも心の奥底で認めているのです。すべてを失った彼女が今生きてある唯一の理由として、彼女はテンマに悲しく拘泥するのです。 しかしテンマがその事件を起こすのは、実はエヴァのため。彼女はまだそれを知りません。 病院長の娘という「おかげ」で生きてきたエヴァ。彼女は人生を「誰かのせい」にして生きることの浅はかさに気づき始めたのかもしれません。 エヴァはものおじしながらもテンマとの関係を整え直す作業に踏み出そうとしています。何かを決意したかのようにサンドウィッチをほおばるエヴァの姿に、私はそれを強く感じました。 この長大な物語が、実はエヴァの成長譚でもあることをうかがわせる巻です。 |