
祝アニメ化。直球セクハラ幼馴染とのちょっとHな共同生活(4点)
ヒロイン「有坂香月」の隣に気になる幼馴染の男の子が帰ってきた。その人「神楽勇治」は強引な性格は変わらないまま香月の前ではデレデレ、夜這いもかける直球セクハラ男になっていた。
高校の入学式で「香月」は親友「鈴原ちはや」を「勇治」に紹介する。「香月」の予想に反して二人は意気投合。どーする「香月」ちゃん。
お約束の幼馴染ネタだけど、二人を隔てた時間が「香月」のなかに理想の「勇治」を作ってしまい、現実のオトコ「勇治」に対して素直になれない乙女心。さらに「勇治」が「香月」の趣味をしっかり覚えていたり、「香月」の姉「初音」が二人の仲をあおってオモチャにしたり、一見兄嫌いな「神楽まりえ」はブラコンだったり、両家の両親は海外だったり定番設定は押さえています。が、あと1点何かが足りない、他の類似作品に埋没してしまいそうで心配です。キャラ絵と適度なHシーンは気に入ってます。
『藍青』のアシだったのか…(4点)
『藍青』じゃなくて、『ラブひな』のアシかと思った。正直似てる部分が結構ある。具体的にいえば、鉄拳で主人公をぶっ飛ばすシーンとか、主人公の言動で、ヒロインが主人公を見直す内面描写とか、内面描写をヒロインひとりアップでやるとか。
まあ、それはおいとくとして、他のことについては……下の方に書きたい内容全部書かれてしまった。同時に同意したいと思う。 だけど、強いて補足をつけるとすれば、こうなる。 「スパイス」=「作品を面白くする要素」=「エッチ嫌い」「無節操」により⇒素直になれない二人⇒好きあっていても、結ばれない距離感。「メインディッシュ」=「越えるべき障害や波乱」 ――というところでしょうか。(勝手な引用ごめんなさい)
個人的な見解から言わせてもらえば、二人の素直になれない気持ちによって出来上がった距離感が、越えるべき障害の代役となり得ていると思う(それゆえ、強引に展開していると言えるのだけれど)。出来上がった距離感は、素直になれない気持ちで成り立ち、スパイスによって味付けされている。その距離感を、存在しないメインディッシュ=障害や波乱の代りにいれて、ラブコメとして展開させているのだ。だからこそ、完結を意味する「結ばれる」ことなく、持続させているのである。 もしかしたら、二人が素直になることが、物語の終止符を意味しているのかもしれない。
あと、余談だけど、このマンガのアニメ化が決定したみたい。こちらも必見!
それでは、下の方、色々引用した上勝手なこといってすみませんでした。
波乱なき世界の新たなラブコメなのかもしれない(3点)
10年ぶりに再会した幼馴染とのラブコメもの。登場するキャラクターたちは、『痕』などのLeafブランドのゲームが確立した、エロゲキャラの類型だろう。料理ベタのヒロイン、巨乳のお姉さん、無表情な妹、関西弁の友人など、比較的ベタだ。しかし、何かが妙だ。この作品からは、王道のネタやキャラにある安定感が感じられない。どうにも違和感がある。一読しただけでは何故だか分からなかったが、他のラブコメの物語展開と比較していくうちに、理由が分かった。 物語がラブコメであるためには、「意識しあっている2人が、色々な障害を乗り越えていくうちに、だんだんはっきりした好意をもつようになり、最後には結ばれる」、という展開であるものだ。しかしこの物語はどうだろう。しょっぱなから主人公とヒロインは好き合っていて、周囲もそれを認めている。2人の仲の障害となるものは、実は何も無い。 作者は『藍より青し』の作者、文月晃のアシスタント出身だという。文月の『藍より青し』がラブコメ足りえたのは、主人公たちがそれぞれの「家」を背負うという、2人の仲を阻む大きな障害があったからだ。この作品にはそれがない。ヒロインの「エッチ嫌い」と主人公の「無節操」は、スパイスにはなってもメインディッシュにはならない。言ってみれば、既に完結している恋愛話を強引に展開させようとしているのだ。 でも、もし上手く続けることができるのなら、新しいラブコメのパターンになれるかもしれない。描かれている女の子たち自体はかわいいわけだし、期待をもって次巻を待ちたいと思う。 |