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 2008/12/05 更新 DVD|CD|ゲーム|洋書
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グーグル・アマゾン化する社会


著者:森 健
発売日:0000-00-00
出版社:光文社
定価:\735(税込み)
販売価格:\735(税込み)
人気度:ユーザ評価:4.0
ジャンル:新書
ISBNコード:4774307254
在庫状況:通常24時間以内に発送
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グーグル・アマゾン化する社会の読者感想
読みやすい(5点)
「私は普段からWEBを結構利用しています」「ああWEB2.0ね知ってるよ(技術の仕組みもね)」ってな人が読むと効果的な本だと思います。去年読んだ本ですが、昨日パラパラっと読み返して、まだ鮮度が高いと確認したので投稿。

タイトルが示す通り、WEBでは2大企業が幅を利かせている事に誰も反論できません。ねずみっこみたいですが作者の言葉を借りれば「ヘッドという一極集中の予兆」です。冗談はさておき、この現象はWEBだけではない、譬えば、今の日本のCDの売上を見ても、政治のある場面を見ても、と実世界の経済、政治の場面にまで一極集中の話が波及している(正確には実世界の先行の歴史を資料より提示している)。

あとがきで作者がアジアなど諸外国に本書が行き届いていない事を課題と挙げているがその辺りは個人で補完すればいいだけで、作者がジャーナリストだからかもしれないが、切り口が鮮明で本書内で引用している文献も触れてみたいと思わせてくれる。

WEB進化論の梅田さんも超人ですが、この方も丁寧な情報収集と、主張がハッキリ分かる読みやすさは今までの実績通りです。技術的な話も詳細に書かれていますが、政治経済哲学なんかを重んじる方は、この本一読する価値はあると思います。

しかしまあ他の方も書かれていますが、出た時期とタイトルが大きなハンデとなっていると思います。 「グーグル万歳!」の先にあるものを考えよう(5点)
タイトルの印象とは違って、「Web2.0万歳!」的な風潮に一石を投じる本。

世界がウェブでつながることによって、知的達成でもビジネスでも、
究極の機会均等や真の自由競争と民主主義が達成される…
Web2.0によって、そのインターネット草創期の理想が実現される、
というような夢物語が語られるが、
ネットの実態を見てみると、
「ビジネス面、サービス面ではグーグル、アマゾンなど特定企業への一極集中」
「情報発信におけるアメリカへの一極集中」など、
“機会均等”“自由競争”とは逆の現象が起きている矛盾。

その一方で、“最適化”によって、個人個人は
自分が興味関心がある狭い分野の情報にしかアクセスしない“タコツボ化”が進んでいる。
そんな状況で、新しいクリエイションが生まれてくるだろうか?という疑問。

自身がネットのヘビーユーザーだという著者は、
こうした問題を克服しないままでは、ネットの未来、ひいては我々の社会の未来は
おぼつかないのではないか?と警鐘を鳴らしている。

自分自身、ネットユーザーとして、考えさせられる一冊でした。 書評:周縁の無化と、一極集中はどう和解するのか。(4点)
 著者自らが述べるように、いわゆる“グーグル本”ではない。ただ、リリースのタイミングから誤解もあろう。丁寧な情報収集と理路整然とした筋立てに定評のある著者が、この本で本当に伝えたかったことは何なのか。アーキテクチュアやシステマチックなインフラストラクチュアによって、我田引水的に、一つの田畑に、恣意的に最高の水が集まること。つまり、現代的な一極集中の様相を地図化して見せているのである。
 音楽のシングルヒットを例にすれば一極集中の話は分かりやすい。つまり、松田聖子伝説は超越されない、ということである。松田聖子の時代は、チャートアクションのソースもメディアも基本はシングルパッケージのみ、流通経路もそれほど複雑ではなく、また付帯する副次的サービスの数も多くはなかった。露出の最大のメディアはテレビの歌番組。そのような、一極集中せざるを得なかった70年代後期から90年代初頭までの日本の音楽産業は、勝つ者がいつも勝つ、まさに一極集中の牙城であった。だからこそ、アルバムはほぼすべてがベスト盤、アイドルが歌手よりセールスを獲得し、ワンヒットワンダーも多々生んで来た。一極集中して、周縁は浅かったのである。
 今音楽業界では、まさに逆転現象が起こっている。多極拡散である。一人勝ちのルールはある程度残しつつ、しかし流通経路、メディア、再生媒体、レーベル、クオリティ、すべてにおいて多岐/多様化し、ある意味ですべてのアーティストがワンヒットワンダーになってしまっている。今、アーティストでシングル5万枚売れるということは、一極集中時代の松田聖子のミリオンにも匹敵すると言って過言でない。
 本書で一極集中について考えれば、周縁が浅く、薄く、いつかは無化されていくことに気づくだろう。論理的法則によって音楽産業が一極集中から逆行したようなことが、あるいは他の生活世界に起こらないとも、言えなくはないだろうか。

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