ジョゼと虎と魚たち の紹介ページ
2008/11/21 更新 DVD|CD|ゲーム|洋書
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ジョゼと虎と魚たち
著者:
田辺 聖子
発売日:0000-00-00
出版社:角川書店
定価:\500(税込み)
販売価格:
\500
(税込み)
人気度:
ジャンル:文庫
ISBNコード:4774307254
在庫状況:
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色香
(5点)
8つの短編を収める作品集。大人の色香でむせ返ります。直接的な描写はあまりありませんが、登場人物の女性達の魅力でこちらがやられてしまいます。女性の描写というか、その行間から溢れています。女性にしか書けない、エロティックなのだと思います。男性作家ではここまで視線が行き届きません。皮膚の奥、心の襞に触れてきます。全てのラストも個人的には好きです。含みがあります。この本を読むと女性の奥深さを堪能できます。逆に男の単純さも感じることでしょう。
様々な愛の形
(4点)
短編集『ジョゼと虎と魚たち』は不倫の男女や新婚気分はとうに
過ぎ去った夫婦、離婚の話というふうに、ちょっと渋みの効いた
「大人の男女」の物語が寄り集まっています。
ただ、この短編集のタイトルにもなっている「ジョゼと虎と
魚たち」だけは、若者同士の恋愛が描かれています。と言っても
キャンパスライフや青春物ではない、異色の作品です。
僅か数十ページの作品ながら、田辺聖子作品のエッセンスが凝縮
されたような感じを受ける非常に濃い内容です。
他の作品の主人公たちは、いわば、10代や20代前半の女性に
みられる恋に盲目的な純情さはとっくに消え去ってしまっている
ような女性たち、よく言えば、長年の経験と智恵の蓄積で、
現実的・打算的生き方をしている女性たちの恋愛が描かれています。
この本はいっぺんに読んでしまうのもいいですが、本来は
邪道かもしれませんが、他の本と併用あるいは電車のなかなど、
時間の空いたときに少しずつ読むのが向いているかもしれません。
個人的に興味深い作品が多かったですが、これらの物語の内容に
心底共感を抱けるのは、やはり登場人物と同じくらいの年代の女性
たちなのではないでしょうか。
誰かと虎を
(4点)
実に久々に著者の恋愛小説を読んだ。映画公開時に読みそびれ、今ごろになって。そして、ああ、恋愛にまつわる女性の心のひだをこんなふうに描く作家さんがいたのだった・・・と思い出した。どうして長く読まずにいたのだろう。読んでいた頃(本書の初版の時期に近いぐらい遠い昔だ)には、理解するのに相当背伸びが必要だったからか・・・・・
表題作は、足が悪く、ほとんど外出したことのない25歳のジョゼが主人公。一筋縄ではいかない魅力をもった女の子だ。少し変わったタイトルは作品を読めばわけがわかるのだけれど、虎にあのような思いを託していたジョゼに、胸を絞られる気持ちになった。できることなら自分もジョゼと同じように誰かと虎を見てみたかった。その機会を永遠に逸してしまったことを思い、取り返しのつかない忘れ物をした気分を味わった。
著者の小説は、恋愛上級者でなければその世界を十分には共有できない気がする(解説の山田詠美氏は最上級者であり、適任だろう)。心がガチガチ・パサパサでは、とば口に立つことさえ難しい。たまに読んで、心の状態を点検しなければ、と思ったりした。
人生の甘美なしたたり
人生は、だましだまし
私的生活
鏡をみてはいけません
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