
カッコよすぎ?(4点)
春樹ワールド、という言葉でもてはやされる不思議な世界観ですが、正直私には登場人物の性格描写がわりと似通っている、なにか偏った作品に思えました。登場人物が病んでいく様子など、どうもあまり綺麗にできすぎているような。小説だから仕方ないのかも知れませんが、現実に心を蝕まれるっていうのは、もっとぐちゃぐちゃな気がします。作品があんまり有名になってるんで、皆さん誉めずにはいられないのでは?
恋愛論ではなく、人生論の本(5点)
文学作品として名高い本書ですが、私は人生論として読み終えました。 下宿先で知り合う東大生の考え方は、悔しいけれど思わず納得してしまいました。 ・オレを恵まれていると妬む奴は、それに見合った努力をしているのか…… 自分の中でこのセリフがいつまでも響いています。人を羨むなら、自分もそうなりたいという努力をしているのだろうか。 しかし、人間はそんなに強い人ばかりではないだろう。 その対称として、本書では直子やレイ子さんがいるのだと思うのです。 また、人には表面に見える姿だけではなく、その人が内に抱えている多くのものが存在することも語られています。 それが緑だと思うのです。 ・本当のお金持ちは、お金がない、っていえる…… このセリフも、自分の中でいつも響いています。本当にお金がないなら、お金の話なんてできないだろう。 精一杯生きているつもりでも、自分の力だけではどうにもならないこともあります。 だけど、そんなときでも必死に生きていこうとする姿がある。 そのことを哀れんだり蔑んだりするのではなく、大いに賞賛しようではないか。 本書のラストシーンは、生きるものを応援する場面として読み終えました。
もう二度と読まない(5点)
書きたいこと事は山ほどあるが何を書いたらいいかわかりません。 もともと感情移入しやすい性格であるが 読み終わった後にこれがけ胸が絞めつけられて本は初めてです。 そしてこれが最後である事を祈ります。 もう多分僕はこの小説を読む事はないと思う。 本当に本当にいい本です。そして本当に本当に切ない恋です。 |