
ノンフィクションとしての評価は低いかも。(3点)
同級生の女の子を殺害して逃走中の容疑者−それが少年であったが故に、警察は公開捜査すら出来なかった−の名前を「週刊新潮」が顔写真入りで報じた。
少年法について改めて考えさせられる事件でした。過去の事例を知りたくて、この本を手に取りました。
膨大な資料と取材を元に執筆されたことがうかがい知れる「神戸連続児童殺傷事件」を追う人には必読の書。
しかし、著者の思い込みや創造?想像?が多い点が気になります。「私が思うに、少年はきっとここに来たに違いない」とか「少年もこれをきっと見ただろう」など推察が目立ちます。少しドラマッチックに描こうとしすぎでは?という印象です。
あと、少年Åの描いたイラストや、犯行メモの掲載が無いことも欲求不満にさせられました。前著「地獄の季節」で掲載していたのでしょうが、再掲載するくらいのサービス精神(?)が欲しい、と感じました。
酒鬼薔薇という脆弱な神(4点)
風化の一途を辿る世間の記憶、もはやこの神戸連続殺傷事件について詳しく覚えている人はまれだろう。 また当時様々な情報が錯綜していたこともあり、中には虚偽の情報も多かった。 -例えば「鬼薔薇」という曲が存在し、詞に野菜や大怨といった言葉が使われている- といったものなど、そういったデマの最たる物だったと言える。あえて今この事件を見つめ直すということはこういった誤情報や当時の感情的世論に惑わされることなく、 ありのままの酒鬼薔薇聖斗を発見することができるということだ。 またそういった人にとって、この本は必携と言って良いだろう。 著者は独自の見地に立ちながらも大枠は第三者的視点に立っており、なにより 事件の事実関係に添って執筆されているために誤った情堡?や妙な先入観を持つ恐れが少ない。 酒鬼薔薇聖斗の両親、また不運にも被害に遭った少年の父親が執筆した本もある。 しかし事件に直接関わっていない者が執筆したという一点に置いて、この本は 「酒鬼薔薇聖斗」というムーブメントを理解する最初の一歩として絶好なのである。 酒鬼薔薇聖斗と同年齢の若者が17歳になって立て続けに起こした一連の17歳事件。 あれらの事件の犯人達はみな酒鬼薔薇を神と崇める傾向があるという。 酒鬼薔薇聖斗という歪な闇が支配する世界に入ったとき、あなたの脳内宇宙にも この14歳の少年を崇める意識が生まれるかもしれない。 そんなときひょいと気を抜くと、あなたは「あちら側」の人間になってしまうかもしれないのである。 あなた自身の心の闇を見つめるためにも、この本は役に立つだろう。
捜査の記録が詳しい(4点)
酒鬼薔薇少年の両親が書いている本、淳君の両親が書いた本の両方を読みましたが、2つともどのように犯行が進んでいったかは書かれていませんでした。又親から見た息子を書いている為、第3者から見た事実は書かれてはいない。 この本はその犯行の手口、実は周囲では犯人がAであることが分かっていたなど、両親には公開されていない内容が書かれている。 |