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 2008/12/05 更新 DVD|CD|ゲーム|洋書
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白洲次郎 占領を背負った男


著者:北 康利
発売日:0000-00-00
出版社:講談社
定価:\1,890(税込み)
販売価格:\1,890(税込み)
人気度:ユーザ評価:4.5
ジャンル:単行本
ISBNコード:4774307254
在庫状況:通常24時間以内に発送

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白洲次郎 占領を背負った男の読者感想
男ならこんな風に生きてみたい(3点)
白州次郎という人は最近、テレビや雑誌などで話題に取り上げられるのだが、恥ずかしながら私はこの年まで知らなかったです。何でもっと早く知ることがなかったのか、という気分である。
大金持ちの家に生まれ、背は高く(足が長いのよ!)、イケメンで、集団で群れるのが嫌い、人と同じが嫌、けんかはめっぽう強いが、弱いものいじめが大嫌い、そして、「和製ジェームス・ディーン」「日本で最初にジーパンをはいた男」「マッカーサーを叱り飛ばした男」などなど数々の武勇伝を持っているというマンガみたいな男。う〜ん、美化されている点もあるのかもしれないが、男だったらこういう風に生まれ生きてみたい見本のような人です。なんてうらやましいんだ!
で、この本なのだが、私の独断と偏見で判断すると、この著者の文章が下手なのか、どうも読みづらい。読んでいて、「あれ?こんなことどこに書いてあった?」という箇所が多々ある。
読み返してみても載ってないし、どうやって調べたらいいのか?
著者が知っていても、読者が分かるとは限らないと思う。
読んでいて、いちいちブレーキがかかるので、すごく疲れる。読むのに一苦労だ。
この本を料理に例えれば、食材は最高級のものばかりそろえたが、料理人がまずかったので、結果はまずい料理になってしまったという感じだろうか?
せっかく白州次郎を取り上げているのに、本当にもったいない。
本当は星5つあげたいが、読みづらさはかなりのマイナス点になったので、星3つ。

著者の精力的な取材には頭が下がるが(3点)
Amazonの書評をはじめ、そこかしこで絶賛されているので読んでみた。
実に読みやすくて面白かったし、白州次郎の凄さを伝えるための、
著者の精力的な取材には実に頭が下がる。
しかしながら、ヒーロー崇拝的な文体など、
どうしても個人的に好きになれない部分もあるために
星3つとさせていただいた。

まずはこの本の素晴らしかった点。
上述したように、とにかく著者の取材力と情報収集力量が凄い。
数々の文献だけでなく、存命している関係者に相当なインタビューを行ったらしく、
これだけで戦後の歴史の貴重な資料になっている。
特に日本国憲法制定時の裏話は、これを知っているか知らないかで
憲法そのものへの捉え方にも影響を及ぼすものではないか。
そしてもちろん、「誰もが憧れる稀有な存在の日本人」白州次郎の姿が、
生々しく伝わってくる。
多くの人にこの本を読んでいただきたい気持ちは、私自身強く持っている。

一方で好きになれない点。
これは完全に好みの問題であるが、
ヒーロー崇拝的な文体がどうしても好きになれなかった。
(もちろん、それで相当に読みやすくなっていることも確か)
加えて歴史的な視点がどうしても次郎中心の一方的なものになっていることも
読むには注意が必要。
GHQ内における白州次郎の天敵チャールズ・ケーディスは、
この本では常に悪役のイメージで書かれているが、
画期的な憲法の生みの親として評価する意見もあることは記しておきたい。
(どちらが正しいと言うことではなく、「多面的な見方が必要」と言うこと) 戦後史の大きな流れを作った「筋」のあるひとりの男(5点)
生まれや育ちからこの時代の人間のスケールは今の我々の想像を超えている。
4万坪の土地、イギリスへの留学、膨大な小遣い、豊富な人脈。それもほとんどの国民は豊かではなく、外国には自由にいけない時代においてである。

明治維新の精神や興奮がまだまだ残っている時代に生まれた彼らは、最後の侍スピリットをもった人たちなのではないだろうか。
次郎はその豪傑達の中でもひときわ秀でた天才。
その「カン」と思い切りのよさ、ぶれないロジック、そして環境から来る豊富な人脈、そしてその時代のエネルギーが、彼に爆発的なパワーを与え、ここにあるような成果をもたらしたのだと感じた。

かっこいい、という言葉だけではあらわせない行動とそのベースとなる規範。
自分にはできないと思わせるエネルギー。

個人的には戦後処理の歴史はほとんど知らなかったため、そこにかけるひとの思いと熱意にほんとうに胸を打たれた。
次郎だけではなく、ここに登場するかっこいい人は全て立場は違うが戦後日本の復興を願っていた。その熱意が本当に歴史を作っている。

一方、今の時代はもっと難しくなっているような気がする。熱い思いと自分にとっての正義、そして人を動かす力だけで、今の時代は動かせるだろうか。
次郎が今の時代に生まれていたら、あの時代以上に活躍できていただろうか。
これは疑問だと思うのである。


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