
人の限界に挑んだ男達の物語(5点)
分厚くて読むのが大変だなぁ、という印象で読み始めたが、面白く一気に最後まで読んでしまった。
面白さの理由は、ノンフィクションのミステリーであるという点である。
シャドウダイバーと呼ばれる海のトレジャーハンター達が、海底70Mに沈んだ潜水艦の正体を明らかにしていく。
私自身ダイビングをしていることもあり、彼らがしていることがどれだけ大変なことかわかるだけに、手に汗しながら読んだ。
最後に潜水艦の謎が解け、潜水艦にまつわるもう一つの物語が鮮やかに浮かび上がる。
シャドウダイバーと潜水艦の乗組員達という二層に重なった男達の物語だった。
海底を元にしたアドベンチャー(5点)
海底に沈むUボートをめぐるさまざまな憶測と駆け引きと努力と調査。
真実を確かめる、その一点を真剣に追い詰めるダイバーたちの汗の結晶である。
読んでいて最後までハラハラさせ休む間も与えずに一気に読みきってしまった。最近集中して読める小説が少ない中、この一冊は本当に興味をそそる。世の中には多種多様な歴史が存在するが、海底そして戦争に興味がある方には是非とも読破していただきたい一冊である。
男のロマンの裏側(5点)
海にもぐって沈没船から宝を引き上げる。書いてるだけでワクワクするし、何より絵になる。 しかし、この本を読むまでそのようなダイビングが 窒素酔いによって判断力が急激に低下し、耳がうなるような つなに死と隣り合わせの世界であることを私は知らなかった。 そのような死と生のはざまをかいくぐりながら、 「そこにあるはずのないUボート」を発見した 男たちのドラマである。 第二次大戦中のUボート乗りの苦闘や対潜戦闘のすさまじさ など初めて知る知識も多く、 なにより決してあきらめず前にすすむ登場人物たちの姿に 心を打たれた。 国と立場を問わず あの戦争で命を落としたすべての人々のために祈りたくなる、 そんな一冊だ。 |